正しいお風呂の入り方
No.81
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アーユルヴェーダでは、お風呂に入ることにより体を物理的に清潔にするだけでなく、体力を与えたり、消化力を強めたり、精神的にも良い作用があったりすると、古典書には書かれます。
ただ、間違った入り方をすると、消化力をおとして病気になったり、皮膚病になったり、白髪や皺などが増えたり、目が悪くなったりすると言います。
間違った入り方とは (お風呂、シャワーやサウナも適応) ・食後すぐに入る → 食後2〜3時間はあけること。飲酒時は禁止 ・いきなり熱い湯(冷たい水)を浴びる ・熱い湯と冷たい水を交互に浴びる → この行為は皮膚病の原因のひとつです ・頭部に熱い湯をかける → 顔を洗うとき、髪の毛を洗うときは特に注意してください。体温に近いぐらいのなるべく低い温度で。 ・心臓・頭部・睾丸(性器)を温めすぎる → 腰湯をするときは、高い温度で短時間というより、ぬるめの温度で長めにします ・一日に何度もお風呂に入ったりシャワーを浴びる → ヴァータをあげる原因のひとつです ・石鹸やシャンプー剤は皮脂を取りすぎる可能性のあるものは避ける → 乾燥(ヴァータ)を引き起こすため
余談ですが、私は、体に石鹸を使わなくなって数年経ちますが、周りの人から(臭いとかの)クレームはきていないから、大丈夫ですよ。私の友人も、石鹸を使っていない人が結構いることを、最近知りました。 ヴァータ知らずの肌と髪は、冬場の乾燥にも絶えられます。
正しいお風呂(シャワー)の入り方とは ・食事が消化されて、お腹が軽い状態のときに入ること ・足元からぬるめの温度のお湯でかけ湯をして、徐々に体を水分と温度に慣らすこと ・できたら、先に体に油を薄く塗っておくと、より肌に良い(水の刺激を油を塗ることにより緩和させる目的) ・一日に2回まで。例えば、朝はシャワーのみで体は洗わない・夜は湯船にゆっくりつかって、体を洗う ・生理中3日間はできるだけお風呂やシャワーを使わない。洗髪も避ける ・お湯の温度は体質によりますが ヴァータやカファが強い人は少し温度が高めで、しっかり温まること。 ただし、ヴァータが強い人の中には、異常に高温を好む人もいますが、絶対にやめて下さい。 ピッタの強い人や皮膚疾患の人は熱い湯は禁止。ぬるめの温度にする。
***番外編*** <アビヤンガ後の注意> 夏は暑いので、アビヤンガの発汗後、温まった体に冷たい水を浴びられる方がいるようです。 発汗で体が温まっているのに対して、冷たい水を浴びるということは、アビヤンガの失敗になりますし、皮膚病の原因になります。また、じゅうぶん温まった体に、さらに熱い湯を用いるのは、過剰な発汗を引き起こすことになり、これもアビヤンガの失敗に繋がります。 施術の成功と失敗は、施術を受けた後の過ごし方により大きく影響されます。
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2007/08/03
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