Do you try?

サットヴァを増やす  No.73
アーユルヴェーダではヴァータ・ピッタ・カパというように3つに体質を分けますが、精神(心)についてもサットヴァ・ラジャス・タマスと3つに分けられます。
このサットヴァ・ラジャス・タマスをまとめてトリグナといいます。

ヴァータ・ピッタ・カパという3つの体質と同じく、トリグナもひとりの人が全て持っていて、食べ物、環境、生活によりこの割合が増減します。
鋭性、激性、動性などと訳され行動のラジャス
惰性と訳され怠惰・暗質のタマス
このラジャスとタマスは増えすぎると病気になりますが
純粋性、叡質のサットヴァは増えても病気にはなりません。むしろ多く持っていたほうが健康で人間関係も円滑に、幸せに生きられます。

サットヴァが優位な人は、節度があり真理や誠実、謙虚さを持っていて信心深く、簡単に動揺したりしません。よく考えて行動が出来、いつも自分を高める努力をする人です。
余談ですが菩薩である菩提薩垂ボディサッタの薩垂はサットヴァが語源ともいわれています。

ではサットヴァはどうやったら増やすことができるのでしょう。
アーユルヴェーダでは正善行為(サットブリッタ)をすること、オージャス(内側からの輝きや活力・オージャスが満ちている人は遠目でも美しく見えます)を増やすことと教えます。

1.早朝起床
毎朝5時、遅くとも6時までに起きるのが理想です。朝早起きをすれば、夜は早く眠くなるので、早寝早起きのリズムが作りやすいと思います。
起きたら部屋の喚起をし、新鮮な空気を胸いっぱいに吸いましょう。呼吸法をご存知の方は是非行ってください。瞑想、早朝散歩、ヨーガなどもお勧めします。

2.身なりを整え、挨拶はきちんとします
アーユルヴェーダでは、こんなことまで古典書に細かく書かれています。外出する前には身支度を整え、香りをつけ、鏡を見ることもすすめています。挨拶は人より先に笑顔でします。簡潔に判りやすく、真実を話しますが、人を傷つける言葉や陰口は言いません。

3.食事は心をこめて食べます
アーユルヴェーダではからだの中に神様がいて、その神様に捧げものをするように食べなさいと言われます。
よく噛んで味わっていま自分は何を食べているのか心でも受け止めて食べましょう。それにより消化が活発になり、視覚や精神的にも満足感が得られるので食べすぎが防げます。
食物によりオージャスが生まれます。特にお勧めの食べ物は新鮮な果物や牛乳・バター・ギーといった乳製品、発酵していない食物があげられます。
生命力のあるものをいただくことにより私たちは生きていけるのです。命をくれた動植物や自然に感謝しながら食べましょう。生命力の無いサプリメントや冷凍食品、作って日にちのたった食べ物などはお勧めしません。

4.オイルマッサージをする
アーユルヴェーダでは油はからだの石鹸になります。少量のオイル(できたら焙煎ではないごま油)を手に取り少し温め、からだにすり込んでからシャワーやサウナでからだを温めることにより浄化が促されます。食後すぐではなく、お腹が軽いとき例えば朝起きてすぐや夕飯前などに行うのが適しています。オイルを塗った跡にハーブやエッセンシャルオイルを入れたバスタブ(追い炊き釜ではないほうがいいです)にゆっくりつかるのもいいですね。
できたら頭皮から足のつま先まで全身に塗ることをお勧めしますが、時間の無いときは頭皮・耳・足の裏だけでもやってみてください。
発熱や飲酒時、疲労感の強いとき、妊娠・生理時、リウマチの人は行えません。

5.瞑想をする
できたらきちんとした先生に習ってください。自己流は危険です。
ただ落ち着いて静かなところで数分でも目を閉じているだけでも構いません。
特に瞑想は心にサットヴァを増やしてくれます。

アーユルヴェーダではまだまだ沢山の方法がありますが、まずはこれらを日常生活に是非、取り入れてみてください。健康で美しいからだとこころに近づき、日々をいきいきと過ごせるでしょう。
2006/05/29

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