Do you try?

増やすこと、減らすことについて考える  No.64
アーユルヴェーダで語られる、基本的なことです。

同じ性質のものを与えると、よりその性質が増える。
反対の性質のものを与えると、その性質は減る。

すごくシンプルですが、もっとも実行しにくいことのひとつかもしれません。


例えば
いつも動くのが億劫で脂肪が多くからだについている人がいます。その人が脂肪の多い食べ物を食べれば、からだにより多くの脂肪がつきます。
その場合は、運動をしたり、蜂蜜を食べます。蜂蜜はからだの脂肪を内側からナイフで削り取るといいます。

乾燥肌で冷え性の人がいます。その人が風のふくところ、寒いところにいれば、乾燥が進み冷えは増長されます。
その場合は、オイルを塗る、ストーブにあたる、厚着をする、白湯を飲むなどで冷えを減らします。

赤ニキビで、暑がり、いつもイライラしている人がいます。その人が暑い日に太陽の下、ビールをがぶ飲みします。その人はさらに皮膚トラブル、イライラが増長されます。
その場合は水辺で、花などが咲いている涼しげな場所で、気の合う友人とお酒を飲まずに楽しく語らいます。それで、その人のイライラは治まります。


脂肪が増えたって、美味しいものが食べたい!からだが冷えたっておしゃれをしたい!イライラしてるから、ストレス解消のためにお酒を飲むのよ!と思うのがニンゲンで。こんなことがからだを不調に招くなんて、誰も思わないでしょう。でも、日々のちょっとしたことに気をつけるだけで、楽に生きられるのですよ。


ここから専門語を使います。
カファ(重、油、固、冷、粘)の性質の性質を持った人が油(脂肪)をとったら、カファが増えて重く、固く(堅太り)、冷たくなります。
その場合はカファを鎮静させるために運動をする、蜂蜜を舐めるなどで対処します。
よけい増やすような脂肪の多い食事、アイスクリームなど冷たくて粘性のものなどは避けます。

ヴァータ(冷、乾、軽、痛み)の性質を持った人が冷に接触(からだのどこか皮膚や内臓など一部分でも)すると、ヴァータが増えて冷え性、皮膚などの乾燥、不自然に痩せる、どこかに痛みがでるなどの特徴が、からだにあらわれてきます。
その場合はヴァータを鎮静させるためにごま油を塗り、シャワーやサウナで暖まる、白湯を飲んで身体の中から潤わせ、温めます。
よけい増やすような冷たい食べ物、風の吹く場所、薄着、焦ることを避けます。

ピッタ(温、鋭、油、赤い)の性質を持った人が太陽の熱(温)にあたりすぎると、ピッタが増えてイライラ、大量の汗、体臭、皮膚トラブル、目の充血などがからだにあらわれてきます。アルコールは酸のため、からだを温めます。
その場合は、涼しい屋内に入る、冷たくて甘いものを少量食べる、シャワーを浴びて香水をつける、話を聞いてくれる気の合う友人と会うなどで対処します。
よけい増やすような、アルコール、熱い場所、強い光や色などの刺激を避けます。


これらのことは、体質の中のほんの一部の特徴です。そのうちまた、書きますね。
とりあえず、「同じ性質のものを与えると増える、減らすには反対の性質を与える」ということを覚えておいてください。
2005/04/10

melli     2005/06/03/23:09:32   No.66
なんてシンプルなんでしょう!とてもタイムリーにこの記事を読ませていただきました。わかりやすいです。

arcier     2005/10/24/23:48:09   No.70
melliさん!コメントいただいていたなんて感激です。
わかりやすかったですか。そう言って頂けると、とっても嬉しいです♪

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