食べる喜びを味わう
No.60
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先日NHKで、点滴や喉の管から栄養をとっていた入院患者さんが食事をできるようにもっていって、流動食でも食べられるようになったら免疫が上がっていったという放映をしていたのを見ました。
なぜ、免疫力があがったのでしょう?アーユルヴェーダ的にお話ししてみたいと思います。
食事をするということ。目的はなんですか? お腹を満たすために食べる 体力をつけるために食べる 生命維持のために食べる 時間が来たから食べる などなど。
食事は食欲を満たしてくれる大切な行為です。 食べる喜び、食欲が無ければ生きている意味が無いでしょう?(話はずれますが、アーユルヴェーダDr.は現代の日本の子供は不幸だと言います。「お腹が空いた」と食欲を感じる前に食べ物を与えられてしまうからです。) 生きていくために最も必要な「食べる」ということ。「食べたい」ということ。 食欲。その欲を満たしてくれるのが食事です。
欲が満たされれば、「喜び」が生まれます。 当然、「喜び」は身体に良い影響を与えます。 良い影響は免疫系にも消化力にも作用します。 免疫系が活発になれば、抵抗力も上がります。 消化力が上がれば、また次の食事を食べることができます。 そうやって、身体は健康になっていきます。
「美味しい」と脳が、身体が、心が感じることが大切なのです。 口だけではありません。目でも、鼻でも五感をフルに活動して、しっかり顎を動かして食べてください。 それでこそ「喜び」を受け取ることができます。 点滴や喉から流し込まれる物体、サプリメントでは私達に「喜び」を与えてくれることはできません。
病気をしたり、老化がすすんだりなど何等かの原因で食事が食べられなくなる。とても寂しいことですね。健常者には想像もつかないことだと思います。でも、なに不自由無い環境でも、自ら「喜び」をシャットダウンしている人もたくさん居ます。うわのそらで食べたり、やたらと早食いしたり。お腹は満たされても、そういう食べ方をしているといつかは悪い影響が、どこかに出てくるかもしれませんよ。
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2005/01/23
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