ニーム (Azadiracta indica)
No.40
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ニームってご存じ?アーユルヴェーダではポピュラーなハーブ(木)です。 最も強力な血液浄化剤であり解毒剤で、殆どの炎症性皮膚疾患や粘膜の潰瘍から毒素を取り除きます。 あらゆる異物や過剰な組織を取り除き、治癒を促進する弱い収斂作用があります。 薬用オイルとしては、皮膚病の最良の治癒促進剤および消毒剤であり、関節や筋肉の痛みを 抑える抗炎症剤です。
味は衝撃的です。センブリって飲んだことありますか?慣れていないと一舐めしただけでも震えがきてしまうぐらい苦味があるんですが、私はそれよりはマシだと思いました。(センブリを飲んでいた友人はニームの方が衝撃的と言っていました。人それぞれですね。) というのは、この夏暑かったでしょう。それで体内にピッタが増えすぎてしまって、湿疹が出てしまったのです。すごく苦いので普段は逃げていたんですが、皮膚疾患→血液の汚れ→血液の浄化にはニームという図式が頭の中にあり、「これを治すにはニームしかないわ!」と思い、インドからニームを取り寄せて煎じて飲みました。 ピッタは血液を司るため、増えすぎると血液が汚れ、皮膚疾患などをひきおこします。
また、煎じて飲むほかに蜜蝋クリームを作る際にニームの粉を入れて、ニームクリームを作りました。これは、湿疹や傷、虫さされのときにとても重宝しましたよ。 皮膚疾患に効果があり、抗菌・抗真菌作用があるということなので石鹸を作るときに入れたら、とても良いものができるでしょうね。インドではニームの入っている石鹸は売られていますよ。
私はインドで売られているニームの歯磨き粉をけっこう、気に入ってます。 インドではこの枝を折り、歯で噛んでブラシのようにギザギザにし、歯ブラシの代わりとして使用します。 ニームの薬効が、口腔内を清潔にします。
興味のある方、「ニーム」で検索すると意外と出てくるので、試してみてはいかがですが。 日本でもニームティーは売っていますね。冷性なので寒くなる季節にはどうかなとも思いますが、ちょっとした発熱の時などに良いかもしれません。肥満解消とかね。
ただ、毒性が認められるので、大量・長期摂取は危険だということです。 さらにこれはヴァータの増えているひと(体力がない、疲れやすい、痛みがある、痩せすぎ、不眠、乾燥している、便秘など)は摂りすぎないようにしてください。
参考文献:アーユルヴェーダのハーブ医学 デイビット・フローリー+ヴァサント・ラッド共著
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2004/10/20
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